『スピードラーニング英語』第11巻の聞き流しの感想レポートです。
第11巻のタイトルは「人々の役割」です。
妻、夫、親、祖父母に孫と、ファミリーにフォーカスし、それぞれの役割について会話するシーンが収録されています。
日本人の立場とアメリカ人の立場から、それぞれの役割について会話しているので内容的に興味深いものがあります。
じつは、スピードラーニングは巻を追うごとに英会話のスピードが速くなってきてます。というか、はじめのほうは会話のスピードを抑えていたといった感じですね。
ここにきて、会話スピードの速さも感じますが、なんども繰り返し聞いていると、聞き取れるようになってくるのが分かりますよ。
ここでは、第11巻のシーンタイトルのほか、気になるフレーズや、おかしいんじゃね?と思える気になる会話の内容について、メモしておきます。
第11巻の概要
第11巻の英会話シーン・タイトルです。
1.妻の役割
Wives’ Roles
2.夫の役割
Husbands’ Roles
3.親の役割
A Parent’s Role
4.祖父母と孫の役割
Grandparents’ and Grandchildren’s Roles
第11巻からは、「妻の役割」と「夫の役割」にスポットをあてて、おかしいんじゃね?と思える気になる会話の内容について、チェックしてみます。
じつは、この会話シーンは個人的に好きで、英語で話していることも聞き取ることができるシーンです。(繰り返し聞いているとハッキリと聞き取れることが実感できますねー)
妻の役割
キャシーが雅美をメトロポリタン美術館に誘う英会話シーン。場所は雅美の家。
雅美は、子どもたちを旦那さんに預けるのに難色を示し、キャシーは家では旦那さんは子供たちの面倒をシッカリ見てくれると言う内容の会話です。
その会話のなかで、雅美は夫と妻の役割をこう表現しています。
The wife’s role is to raise a family. | 妻の役割は子育てだわ。 |
いかにも日本人的な会話ですが、じつはアメリカでも以前は女性が差別されていた過去があったらしいです。
以下はキャシーの会話。
Since most women work now, husbands share more of the household responsibilities. | 今は、ほとんどの女性が働く時代だから、夫が家庭の責任をもっと担っているわね。 |
この会話のなかで出てくる「Barefoot and pregnant(裸足と妊娠)」という古い言葉の意味がよくわからん!
よくよく調べてみると「女性は家にいて子供を産め」という意味。1960年ごろ、アーカンソーの州議会議員の問題発言がきっかけで広まったフレーズらしいです。ここは、軽く説明が欲しかったー。
少し脱線しましたが、そのあとキャシーは雅美に対し、旦那さんが子どもたちの面倒を見てくれないならベビーシッターを頼めば?と提案、いいベビーシッターを紹介するから電話するという流れに。
MASAMI | Let me talk to my husband about it first. | まず、主人と先に話をさせて。 |
ここで「let me」というフレーズが出てきますが、このフレーズ、「~させて!」という自分の意思をハッキリと伝える言葉です。
アメリカ人と会話するときには、ぜひとも覚えておきたいフレーズだそうです。
夫の役割
このシーンは、雅美の旦那さんの俊夫が、キャシーの旦那さんのジョージと会話するシーンです。
さきほどの「妻の役割」のシーンでは、キャシーは雅美の家に来て会話しており、旦那の俊夫はジョージの家に来て会話をするという設定です。
そこで、俊夫はジョージをゴルフに誘おうとしますが・・・
She says she needs a break. | 彼女も、息抜きが必要だって言うんだ。 |
そのあと、俊夫が「へぇ、うちの女房が、そんなことで文句を言うことはないよ。」という ナント失礼な言葉を発してしましますが、それに対しジョージが心にしみることを言ってくれます。
I don’t do much else around the house. | 家の中じゃ、僕は大したことしてないから。 |
えらい!これが夫婦円満の秘訣!?
これに対し、俊夫は「そもそも、子どもの世話は、妻の仕事。女性は、家庭に安らぎと美しさを与える。」
ジョージも思わず「そうだ!そうだ!」と賛同してしまいます。
(さっきの心にしみる言葉はウソ?)
こういった会話をしているところへキャシーが帰宅すると、ジョージは慌てて・・・
TOSHIO | Yes, we were just saying what a wonderful wife you are. | あなたがいかにすばらしい奥さんかって、話していたんですよ。 |
この会話シーンで気になったのが「Speak of the devil!」
「噂をすれば影」という意味ですが、もともとは「Speak of the devil, and he will appear.(悪魔の話をすると、悪魔が現れる)」という迷信からきたフレーズらしいです。
このフレーズも、映画など英会話のなかでよく使われるらしいので、ぜひ覚えておきたいですね。
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スピードラーニング英語も第11巻までくると、聞き流しが楽しくなってきます。
聞き流しを繰り返し、会話している英語を真似して話したりすることで、英語が耳に入ってきやすくなってきたように感じます。
やはり継続は力なりですね!
私も今月から11巻を学習中です。
Speed Learningの優れたところは、現実のアメリカ人の考え方やアメリカの文化とともに学習できることなのだろうと考えています。
ただ、10巻までのテキストを学習するなかで、ある時点での文化や風習を「良い・悪い」の二者択一で論じている部分もあり、賛成できないところも多々ありますね。
今回の”Barefoot and Pregnant”という考え方は、かつて労働=肉体であった時代、家庭を守る役割を女性に任せた極端な考え方であって、9巻においてはBobが「三歩下がって夫の影を踏まず」に”That’s ridiculous!”と言っていました。
不合理だと思えるような習慣や風習も、時代や歴史・風土によるところが大きいわけで、父親が自分の娘と一緒に風呂に入ることに対してなんであんなに非難されなければならないのか、と思う次第です。
エスプリラインの先生方の中には、単語帳を作るより何度も聞くべきだという人もいますが、私のように還暦を過ぎての英会話学習はなかなか大変で、聞き流す学習では身に付きません。
成果の見えにくい学習のモチベーションをどうすれば維持できるのか、年齢によっても異なって来るはずです。
単語帳作成も大いに結構。
とにかくモチベーションを維持しつつ、継続学習することが大事なのだろうと思います。